私は色を塗る事にに夢中になり、いまやペイントが、楽しさそのものになっています。この楽しさを、みなさんと共有したくて、アニースローンチョークペイントのストッキストとして、ワークショップを開催しています。
趣味がなくて寂しいな、なんて方におススメなのがこのペイント。ペイントで塗るというのは自己表現そのものですが、それを自分の状況に合わせて、様々な段階の「楽しい」につなげることができるからです。
ワークショップに参加した人が「ストレス解消になった」とおっしゃるのは、隠していた自分を解放したり、人と共有することがすんなりできるからだと思っています。そして完成したものはこの世に存在するあなたそのもの。たとえ気に入らなくても塗り替えて、いい感じに近づけていけばいい。
効率が悪い?
そう考えるのが以前の自分でしたが、そういうのは真面目に仕事をするために完成までの生産性を最短にするための考え方です。あなたがあなたであるために使う時間は、生産性なんて関係ない、無駄な時間も一切ない、だってあなたが自分のために使う時間なのですから。
ペイントは、自分だけで塗ることも、誰かと塗ることもできます。できたものの使い方によって楽しみ方の幅が自在に広がります。「塗る!」ということだけ決めたら、楽しみが好きな方向に向けられますので、あとは、よりワクワクしたものを選んでいくだけです。
ここからは少し私の話をさせてください。
無趣味人間
趣味を紹介する番組を作っていたにも関わらず、自分は無趣味で20年も悩んでいました。周囲のオーダーをひたすら達成させる仕事人間。誰かがやらなきゃいけない仕事を引き受けていつも忙しい。微かに残されたプライベートの時間に没頭できる趣味?そんなの世の中にない!と諦めて、ひたすら真面目さを売りに生きてきました。
仕事では自分を出さないので、どんなに上手くいかなくても自分が傷つくことはありませんでした。だから失敗しても諦めない強靭さがあって、頑張り屋さんとして走り抜けていました。でも常に不安と孤独を感じていました。誰といても独りぼっちな感じが消えませんでした。
「人生を楽しむ」
誰もが納得する言葉ですが、私は、どのようにすれば「楽しい」となるのかわかりませんでした。笑わないで生きてきたわけではありません。でも、イマイチわからない。だからずっと探していました。
一方で、アニースローンチョークペイントを日本に取り入れた第一人者のkimmyさんは「人生を楽しむ」という言葉が好きだ、と公言されています。この真逆な状況、、、。私は彼女を通じて全国のストッキストの皆さんと、ご一緒する機会をいただきました。そのおかげで、人生を楽しむという言葉を少しずつ理解していきました。
振り返ると楽しいを理解するまでのプロセスは、アニースローンチョークペイントの、色の探求ととても似ていました。
楽しさというのは、自分で見つけなければいけません。探しても、店に陳列されておらず、友達に楽しいことを教えてもらっても、自分が楽しいとは限りません。
へんてこなクーラーボックス
以前の私は、自分が楽しいと感じるポイントはどこにあるのか全くわからなくて、途方にくれていました。もう、探すのを諦めた頃、職場の余った塗料を処分しなければならなくなり、もったいないからと思って、だれも欲しいと言わないような、へんてこな色にクーラーボックスを作りました。
できあがったものは、みんな苦笑いしてほしがりませんでした。自分が気に入った作品が望まれないことにはショックだけど、それを見てもらった時、何だか自分が、そこにいる実感がありました。
この感覚が、私にはなかったのだと気づきます。
人がいいと言うものを乱暴に拾っては仕事にしてきた私は、自分自身が良いと思うものを考えたことも、見せたこともありませんでした。楽しむというのは、自分がいいと思うものを生み出し、まずは自分が満足することです。そしてそれを「いいね」と言ってくれる人がいなくても、自分がいいと思っていることが何より一番大事なんだ…。
そしてある日突然、そんなクーラーボックスを欲しいと言う人が現れ、差し上げることにしました。へんてこなクーラーボックスを欲しがるなんて、その人もへんてこです。みんなが笑いながら、その様子を見ていました。その時に私ははじめて「ああそうか、楽しいって、こういうステップなんだね」と思いました。
孤独の解消
ペイントは一人で塗っていても、常に自分が近くにいてくれます。仕事も、今は自分が存在している実感を持つことができ、楽しさを感じるようになりました。
気が付けば孤独を感じることがなくなりました。一人でやっている時も、傍らに自分がいっしょに笑ったり怒ったりしているからです。
楽しさはちょうど、混色された色のように、表面に見えないところに潜んでいました。見えないものを見にいくことが大事です。だから好きなんだ!と気が付く時もとても楽しいです。
例えば私たちは、補色は混ぜないというセオリーを学校で学んでいませんでした?そうでなくても、好きな色をより深く楽しもうとするとき、少量の補色を混ぜる事が効果的だと知る人は少ないでしょう?
心地よさの中に、少しズレた色合いが隠れていると、想像した事はないでしょう?
一人で楽しむことも、仲間とつながって高めあう事も常にあなたに追従して対応してくれる、そして、どこまででも向上していくことができる。ペイントはすばらしい趣味だと思います。きっとあなたの世界がいい感じに広がります。
🍺ビールや🍰スイーツ、👗お洋服に消えていた数千円で、アニースローンチョークペイントを手に入れるだけで、あなたの回りの世界をどんどん塗り替えていくことができます。
ちょこっと体験するのにおススメなメニューをいくつかご用意していますので、ぜひワークショップにご参加を。自宅で気軽に塗ってみたい方は体験キットをどうぞ。